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教員からの学びWhat we want students to learn

2021年4月より
建築学部就任予定

角野 幸博教授

【後編】

京都の町並み、
その風情に魅せられて

「建築・都市は文化だ」と捉える大きな視点

 建築家になりたくて、京都大学の工学部建築科に入学しました。学部ではずっと建築設計の勉強をしていました。でも、そこは京都。一歩外に出れば、古い町家が並ぶ、独特の景観が目に飛び込んでくるわけです。単体で見ると何の変哲もない町家が、集まることで風情ある町並みを形成している。不思議だな、面白いなと興味をひかれるようになり、単体の建築物を設計する時にも、町づくり、都市デザインという視点が不可欠だと考えるようになっていきました。

01

賑わいの復興10年間を見つめ続けて

 博士課程時代、兵庫県のシンクタンクに関わり、地域の総合計画づくりや都市計画の基礎調査などを手伝いました。お陰で観光政策や都市再開発にも関心が広がりました。阪神・淡路大震災の時は、別の大学に勤務していたのですが、当時、関西の建築系のほとんどの大学が基礎調査などで復興支援に関わり、私も被害状況の調査や復興計画づくりに協力して、他大学の仲間たちと一緒に「街の復興カルテ」調査を10年間続けました。仲間の多くが住宅地区の復興を追い続けたのに対して、私の研究室では、三宮の飲食店街を担当しました。盛り場が復興していく様を見つめ続けた10年間は、都市文化や賑わいづくりの視点から町づくりを考える貴重な経験になりました。

02

ヨーロッパを思わせる路地も美しい「三田」キャンパス

 三田キャンパスは、周囲の建物群との軸線を意識して建てられた、都市デザインの実験場でもあります。Ⅰ号館とⅡ号館の間にある広場に立ち、回廊のアーチ越しに南を見ると、きっちり直線上に、県立三田祥雲館高校が建っています。振り返って北を望めば、やはり同じ軸線上に大学図書館の尖塔が見えます。その尖塔は西側バスロータリーから入ってくる道路の軸線にも正面を向いて建てられています。軸線の工夫だけでなく、芝生の広場という「表の空間」を設ける一方で、ヨーロッパの町なかの路地のような細い小道もある美しいキャンパスには建築デザインのヒントがいくつも隠されています。また早朝のキャンパスでは、キジや野ウサギに出会うこともありますよ。

03

不等式「努力+才能<心意気」を心に刻む

 フィールドワークでは、国内国外にかかわらず様々な都市や地域を訪れます。一つの町の変化をずっと追い続けることもあります。学生と調査や計画づくりをするのが楽しくて、研究以外の時間はなかなかとれません。時間ができれば、演劇やクラシック音楽をもっと楽しみたいのですが。中学高校ではバドミントン部だったのですが、調査旅行先のインドネシアにはどこの集落にも屋外のコートがあって、現地の人たちと仲良くなったこともあります。研究者として心に刻んでいるのは、学生の時に友人が教えてくれた「努力+才能<心意気」という不等式です。才能はなくても心意気だけは負けないぞと気勢を上げていた当時の気持ちを、ずっと持ち続けたいと思っています。

04

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