International Programs 留学

2019.10.01

「もっと知りたい」を感じたマレーシアでの経験

総合政策学部4年生三國彩夏さん

海外フィールドワーク (マレーシア):開発途上国の現場において、フィールドワークの導入的学びを身につけながら、経済・歴史・宗教・文化などの現場について理解を深める10日間ほどのプログラムです。 国際教育・協力センター(CIEC) 提供プログラム。

10日間の気軽さに引かれマレーシア訪問

2年生の夏休みに10日間、マレーシアに行きました。春学期の国際関係論の授業で、参加者募集のチラシを目にしたのがきっかけです。この授業の担当教授が海外で働いていた方で、学んでいくうちにやはり現地に行って初めて分かることがあるんだな、世界の現状を見ることは大事だなと感じ始めていた時でした。滞在期間に短いことも後押しとなって、マレーシアに関する知識もないまま比較的軽い気持ちで申し込みました。春学期が始まって間もない5月だったので、学習意欲に満ちあふれていたこともあるかもしれません。

自分が思う当たり前に疑問を持つことが大切

マレーシアでは、現地の提携大学の学生たちと共に行動しながら、小中学校や病院、警察署、マングローブなどをいろいろな施設や場所を訪ねて回り、子どもたちや働いている人々に自国の良い面と変えていきたい面という軸で質問を重ねました。マングローブの栽培に取り組むレンジャーの方へのインタビューでは「マレーシアの植林技術や環境保護の視点は高く、それをもっと世界に発信して広げていきたい」と話されたのがとても衝撃的でした。途上国の人は世界に発信したいなどとは言わないだろう、と私の中で勝手に決めつけていたのです。でも、お話を聞いて、植林の様子を実際に目で見て、自分の「こうだろう」という先入観は当たり前ではないんだと思いました。現地へ行って現地の人の声を聞き、風景を見て、初めて気付くことがあります。自分が思っている当たり前は当たり前ではない、そして当たり前だと思っていることに対して本当にそうなのかと疑問を持つことが大切だと、フィールドワークを通して学びました。

志を持つ仲間たちとは帰国後も切磋琢磨

プログラムに参加している学生は、世界に興味があったり、世の中のいろいろなことを知りたいと思っていたりと、目的や志を持っている人ばかりでした。10日間を一緒に過ごすことで、尊敬し合える関係が育まれ、絆が生まれました。フィールドワークを終えた後も、留学や国際社会貢献活動など次の目標に向かっていく人たちで、それらに挑戦する中でも切磋琢磨しながら支え合っていきたいなと思える仲間と出会えたことは大きな財産です。引率の先生は、私たちにとって恩師といえる存在の方で、関西学院大学を離れられた今も時折、先生を囲んで集まります。帰国直後ほど頻繁に会うことはなくなったけれども、みんなで細く長くという関係を続けています。

もっと世界を知りたいという気持ちに

10日間だから参加しようと思ったのが始まりですが、実際には10日間では見られなかった部分がたくさんあり、帰国後、もっと長い期間、自分の知らない環境に飛び込んで、そこに住む人たちがどのような気持ちで生活しているのかなどを知りたいと考えるようになりました。このフィールドワークが国際社会貢献活動プログラムへとつながるものだと知ってはいたものの、当初はそこまでは考えておらず、これで終わりにしようと思っていました。でも、このままでは足りない、もっと世界を知りたいという気持ちがだんだん強くなり、3年生では国際社会貢献活動に挑戦しようという意欲が湧きました。

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