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2019.10.01
豪州で環境問題を学び、自分の興味が鮮明に
総合政策学部2年生足立晴香さん
交換留学 :関西学院大学に在籍しながら協定校へ1学期間、または1年間留学できるプログラムです。現地の学生と机を並べて学部の授業を履修します。目的は大きく分けて2つあり、①専門知識や興味ある学問に関する知識を海外の大学で深めること、②異なる文化や価値観に接し、その社会や人々の理解を深めると同時に自己や自国を再認識することです。 国際教育・協力センター(CIEC) 提供プログラム。
独自の生態系を持つオーストラリアへ
2月から6月まで、オーストラリアのシドニー大学に留学しました。中学生の時から環境問題の研究を行い、総合政策学部でも環境に関する授業を履修していました。さらに深めるため、国内に固有種や絶滅危惧種がおり、環境関係の授業が充実しているシドニー大学を選びました。
必死に取り組んだ授業と課題
私が選んだ科目は「Planetary Art」「Animals and Us」「Academic Writing」です。どの科目もディスカッションや質疑応答が盛んに行われます。クラスメイトの中には、私の母親くらいの年齢の女性もいました。多国籍で幅広い世代のメンバーが集まり議論するので、多様な考え方があることを感じました。
3科目とも、とにかく課題が多く、毎週40ページ程の文献を読み、次回までに考えをまとめておきます。課題をもとにディスカッションをするので、絶対に手は抜けません。また「Academic Writing」では、毎週900字程のレポートを書きました。とにかく必死でしたが、その分、成長できましたね。
フィールドワークも充実
「Animals and Us」では、隔週で動物園でのフィールドワークがあります。動物園内に大学生が使用できる教育施設が整備されています。
この科目でもディスカッションが中心で、「アシカショーの進め方」「動物の調教やトレーニングの方法」など、テーマは様々。その根拠を探るため、フィールドワークでは、動物の調教方法を研究したり、動物園にいる動物の福祉評価に挑戦したりと、動物に関わるほぼすべての事柄について幅広く学びました。特に、「動物が自然の中にいる時と同じような行動ができる環境」を、動物園がどのようにして作っているかを調べました。どのテーマも正解はありません。毎回、白熱した議論となり、楽しかったです。
独自の生態系を持ち、自然豊かなオーストラリアですが、気候変動や外来種の増加などにより、固有種の数が減り、絶滅危惧種に指定されている生物もいます。そのため、具体的で緊急性の高い課題が多く、本当に良い勉強になりました。
最高の寮生活
現地では大学の最小規模の寮で生活しました。日本人は私だけで、インド、中国、インドネシア、イギリス、アメリカなどの出身学生や、地方出身のオーストラリア人の学生らと共同生活をしました。
寮生活は良い思い出ばかりで、寮生の存在が私の留学の価値を高めてくれた気がします。平日はみんな必死に勉強していますが、週末になると楽しい予定を入れていました。土曜日はよくみんなで外食しましたね。世界遺産であるブルー・マウンテンズに行くなど、寮生と一緒に観光し、オーストラリアの魅力も体感できました。
生涯取り組みたいテーマがはっきりした
交換留学を通じて、環境問題に取り組む意欲が増しています。その中でも、「絶滅危惧種問題」と「海洋プラスチック問題」に興味があることがはっきりわかりました。今後も研究を続けていきたいです。
学生団体を立ち上げ
環境問題について在学中にも何かしたいと考え、神戸三田キャンパス・アカデミックコモンズの学生プロジェクトである「ECO STATION」を立ち上げました。
地球環境保護活動を行うことが目的で、裏紙を利用できるボックスの設置、新聞紙で作るエコバッグの推進運動などを実施しました。現在は、同様の活動を行う他大学の学生団体とのコラボも計画しており、将来的には、何かしらの環境保護活動のモデルを作りたいと考えています。