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2020.05.12

体育会全42部の素晴らしさを伝え切る

社会学部3年生松木葉菜さん

体育会学生本部編集部(関学スポーツ)

体育会の広報機関として、体育会全42部の試合や活動を取材し、その内容を紙面、公式サイト、SNSなどで発信しています。

入部の決め手は体験取材での出会い

体育会学生本部編集部の広報「関学スポーツ」の新入生歓迎号のコラムを読んで興味を持ち、中学、高校と続けたソフトテニスにこれまでと違う形で関わるのもいいかなと思いました。

また、同学年でサッカー部の山見大登選手(法学部3年生)との出会いも入部を決めたきっかけの一つです。正式に入部する前に体験取材として先輩に同行し、その日の試合で活躍した山見選手にインタビュー。翌日、英語の授業で声を掛けられ初めて同じクラスだったと気が付きました。山見選手に「次の試合もよろしく」と言われた時、先輩がおっしゃっていた「活動を通して体育会とつながりができる」という編集部の魅力を実感できました。

担当する運動部の試合を即日記事に

編集部の部員は体育会42部から担当する部活動を分け、週2回のミーティングと「関学スポーツ」という新聞を作る期間以外は、各々で取材を進めます。担当の部が出場する大会には基本的に全て赴き、ツイッターにより試合状況をリアルタイムで配信するほか、その日のうちに関学スポーツのホームページに速報記事をアップ。また、試合ごとに号外のビラも作ります。たくさんの情報の中から、特に目立った活躍をした部や選手の記事が「関学スポーツ」紙面に掲載されるのです。

他にも、企画記事としての主将のインタビューや選手の対談記事や、一人ひとりの内面がうかがえるような選手名鑑など取り上げ方はさまざまです。必ず希望の部を担当できるわけではありませんが、競技や選手のことを深く知ると好きになります。また、部員同士で「今はこの部が強い」などの話ができるのは他の部にはない面白さだと思います。

レイアウトや広告掲載の依頼も自分たちで

紙媒体の「関学スポーツ」は原則年5回発行で、編集期間は10日~2週間ほど。3年生がどの面に何の記事を掲載するかを決めた後、スポーツ新聞などを参考にイメージを膨らませ、部員みんなで意見を出し合って修正を繰り返し、出来上がった紙面のデータを印刷会社に入稿して完成です。

メインの一面記事は執筆とレイアウトで担当を分けますが、それ以外の面は写真や記事の配置を考えながら執筆・レイアウトを同時進行で進めていきます。印刷の費用などを賄うための広告は大学付近のお店や体育会OBの方などにお願いしており、大人とのやり取りも必要になります。

選手との信頼関係を築き学生ならでは記事を

私はサッカー部やレスリング部、ヨット部など9つの部を担当しています。取材で心掛けているのは、まずは目を見て話を聞くことと、次の質問を考えている時でも相づちは忘れないことです。また戦績などのデータを事前に集め知識を入れておけば、インタビューの際もさまざまな切り口で質問できます。一般紙にはない学生新聞ならではの情報を引き出すため、時には学校生活や趣味の話題を振ることも。

例えば「○○選手には好きなアイドルグループがある」という情報をキャッチすれば、お薦めの曲を聞いて選手名鑑のプロフィールに入れたり、その選手が活躍した記事の文章に歌詞を取り入れたり…。そういった情報を得るには普段から選手たちと信頼関係を築いておくことが大切です。負けた試合の取材はつらいですが、「なぜ負けたのか」と率直に聞けるのも信頼関係があってこそだと思います。

人に誇れる広報物を作りたい

今年の編集部のモットーは「誇れる広報」。取材や記事の作成などは基本的に個人プレーが多く、「関学スポーツ」というつながりが薄れていたところがありました。

そこで、改めて「関学スポーツ」に携わる意味を考え、「私たち自身が人に誇れる、みんなに誇ってもらえる広報をしたい」という思いを込めました。

体育会42部の素晴らしさを100%伝え切ることを大前提に、「どの部の、どんなことにもすぐに飛び付いて伝える」という気持ちを大事にしていきたいと思います。

誰にでも主役になれる場がある

文章を書く技術がなくても、起承転結でまとめる、時系列に沿って書くなどの基本的な書き方を守って練習すれば、誰でも記事を書けるようになります。自分は何を表現したいのか、人に何を伝えたいのかということさえしっかりと持っていれば、私たち先輩がそれを形にするお手伝いをします。また、自分たちでデザインするため、Adobe Illustratorのスキルも身に付きました。

体育会は運動ができる人が入るイメージがあると思いますが、マネージャーやアナリスト、編集部など、さまざまな関わり方によって、誰もが主役になれる場が必ずあります。仲間と何か一つのことを追い掛けてみたい人は、「始めてみようかな」くらいの気軽な気持ちで入ってみてほしいです。

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