ボランティアで寄付交渉、その経験が大きな糧に
高校のとき、交換留学を支援する非営利組織「AFS」を通じてアメリカ留学したため、学生時代はAFSの支部でボランティアをしていました。寄付をお願いするため、関西の大手企業を訪ねては、どう伝えれば寄付してもらえるか、必死に考えて交渉しました。最初は手は震えるし声も裏返るしで、大変でしたけどね(笑)。この時の経験は私の糧となり、今のゼミづくりにも反映させています。卒業を控え、自分も大企業に入りたいと就活を考えていたところ、信頼する教授から勧められて大学院へ進学することにしました。ところがその教授は間もなく亡くなられ、代わりに拾ってくださった川口慎二先生との出会いが、私を研究の道へ歩ませることになったのです。