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2021.09.29
成長のための自主性を身に付けた場
社会学部4年生黒原拓未さん
大学で活躍しプロ入りを目指す
少年野球の監督だった父や、ひと足先に野球を始めた二人の兄の影響で小学1年生の時にチームに入りました。いろいろなポジションを経験しましたが、中学3年生からは投手に専念し、高校3年生の時には夏の甲子園に出場しました。春の近畿大会後、ある球団のスカウトの方から進路を問う電話があり、プロ入りを意識するようになりましたが、高校の先輩から「有力な投手がいないから来てほしい」と誘われていた関西学院大学の硬式野球部に入ることに決めていました。
大学1年生の春から活躍することを目指して、高校卒業後、すぐに部の練習に加わりました。
常に上を見て練習に取り組む
高校と違い、大学では自主性が求められます。力を伸ばせるかどうかは自分次第だと感じ、厳しく練習に取り組む先輩の姿を見て自分も付いていくようにしました。毎日の練習ではランニングや、上半身や下半身、体幹を強化するトレーニングなどに取り組みます。トレーニングメニューはOBの方々のアドバイスも受けながら、学生コーチや学生トレーナーが話し合って決めてくれています。私自身が気を付けているのは「自分が一番下手くそだ」と思って取り組むこと。自分に満足してしまうと、それ以上成長できません。
試合には強気で臨みますが、練習の時は自己イメージを低くし、常に上を見て泥くさくやることが大事だと思っています。
チームでどん欲に勝ちにこだわった
部員は約200人と多く、A、B、B1と、40人ほどの単位でチームを分けて練習をしています。元気のある部員が多く、よく声を出しているので、練習はいつも明るい雰囲気です。今年の部のスローガンは「執念~関西をひっくり返せ~」。ここ数年、関西学生野球のリーグ戦では4~6位と低迷し、「関学は弱い」と認識されていたと思います。それをどうにか払拭しよう、貪欲に勝ちにこだわろうという思いを込めました。
苦しい3年間を乗り越えつかんだ優勝と最優秀選手
昨年までの3年間は結果が残せず、一度も良かったと思えるシーズンはありませんでした。けがや不調があっても、1年生の春から起用してくださった監督や、控えの投手、チームメイトに、今年は何としても結果で返したいと思っていました。3年生までは助けてもらってばかりだったため、最終学年の今年は自分がチームに還元しようという思いが強く、春季リーグ優勝という形で恩を返せたのは本当に良かったです。個人としては最優秀選手となり、ベストナインにも選んでいただきました
春の結果を超えるためさらなる前進を
リーグ優勝はしましたが、全国大会ではベスト8と日本一になれなかったので、まだまだゴールではありません。秋のリーグ戦に向けて初心に帰り、引き締まった雰囲気の中で練習し、春の結果を超えたいです。また、個人的にはプロ野球選手を目指しているので、ドラフト会議も見据えて、自信のあるストレートだけでなく変化球の切れやコントロールを磨いていきたいと思っています。