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開発途上国を知る 2019.10.10

国際学部3年生河本茜さん

国際社会貢献活動:開発途上国でボランティア活動を行う関学独自のプログラムで、国際機関である赤十字国際委員会(ICRC)、海外の教育機関、NGOなど、さまざまな派遣先があります。 国際教育・協力センター(CIEC) 提供プログラム。

日本にはない環境でポジティブになれた

「環境」をテーマに 再びマレーシアへ

1年生の夏にフィールドワークで10日間ほどマレーシアに行き、2年生の10月から約3か月間、関西学院大学の留学プログラムの一つである国際社会貢献活動に参加し、マレーシアに派遣されました。マングローブ公園などを訪問して、観光と環境を資源としたエコツーリズムに興味を持つようになりました。国際社会貢献活動の派遣国には、タイやインドネシア、ベトナムやカンボジアなどさまざまな国がありますが、環境をテーマに活動できる国はマレーシアだけだったので、再びマレーシアを留学先に選びました。

英語とマレー語で業務をこなす

私が派遣されたのは、「マレーシア自然協会」という環境NGOが運営する「クアラ・セランゴール自然公園」。主な業務は、来園者受付や来園者に対する園内の説明、電話対応や定期的に開かれる植林や川の清掃プログラムへの参加などでした。基本的には英語で業務をするのですが、英語を話さない来園者もいるので、上司に簡単なマレー語を教えてもらって写真や身振り手振りを交えながら説明していました。さまざまな動植物が生息する公園には、毎日多くの人がやって来ました。日本の高校生たちがフィールドワークに来たこともありました。

やらされる環境保全ではなく自ら継続できる活動を

これらの業務に加え、子どもを対象にした環境教育プログラムを上司に提案し、実施する機会をいただきました。子どもたちに少しでも環境に興味を持ってほしいと思い、園内にいる動物のシルエットを写したカードとその動物の特徴を書いたカードを用意し、カルタのように組み合わせるというゲームを考えました。カルタの要素を取り入れたのは、日本人の自分が活動に取り組む意味や「らしさ」を少しでも出したかったからです。 その他にも、ごみのポイ捨てを減らすために、捨てられたごみが自然の中でどのようになっていくかを学ぶワークショップも行いました。しかし、活動を行うのは一日だけなので、その時は興味を持ってもらえても「その先は?」という疑問が残りました。植林などの良い活動はあるのですが、子どもたちはまだまだやらされている状態で、こうした状況の改善が次の課題だと痛感しました。

停電、断水、野生動物…日本にはない環境でポジティブに

職場では英語で会話ができるのですが、お店やレストランでは英語が通じないことが多く、マレー語でのやり取りには苦労しました。それでも、毎日のように通った食堂のおじさんが私のことを覚えてくれて「また来たのか!」と声をかけて優しく接してくれるなど、現地の人の温かさを感じることができました。現地ではロッジで一人暮らしをしていたのですが、停電は3日に1度くらい起きるし、断水も2,3回ほど経験しました。洗濯物は外に干すと猿に遊ばれてボロボロになって、虫やトカゲがいるので毎日トカゲの糞を掃除していました。(笑)最初は「うわぁ…」と思うこともあったのですが、職場の人や関学の先生がメールで相談に乗ってくれて、最後にはそういった環境にも慣れていました。日本ではなかなか経験できない環境での生活を通じて少しポジティブになれたのかなと思います。