2020.03.20
星を見て語り合う和やかな空間
理工学部4年生(理学部)藤井健さん
天文サークルSirius:神戸三田キャンパスを中心に活動している天文サークルです。年に数回、地方での観測会も行っています。
※藤井 健さんは 理学部 (2021年4月開設)の前身である、理工学部(募集停止)所属です。
月1回の観測会と夏の流星群観察
私が入学する1年くらい前に、理工学部物理学科の一つ上の先輩が仲間たちとつくった大学非公認のサークルです。大学では天文サークルに入ると最初から決めていたので、入学式でチラシをもらい、その後入会しました。活動は、月1回、神戸三田キャンパスで行う観測会がメインで、毎年8月には流星群を見に行きます。これまで岡山、高知、和歌山などに遠征しました。あとは、たまに集まってご飯を食べるなど、緩いといえば緩いですね。私が入った頃は理工学部の学生だけで人数も少なかったですが、現在は総合政策学部の学生も合わせて約70人と、徐々に規模を拡大しています。クラブ部活と違って、ただ星を見ているだけでいいので、とっつきやすいのかもしれません。
中学生で流星群に感動し宇宙のとりこに
星や宇宙に興味を持ったきっかけは、中学2年生の時に「Newton」という科学雑誌にはまったことです。内容は難しいのですが、分からないなりに読んでいました。毎号、最後の方に星や宇宙についての情報が掲載されており、それをパラパラと見ているうちに引かれていって。流星群の時には外に出て見るということをしていたら、いつの間にかとりこになっていた感じです。流星群は本当に感動的で、生きている実感さえできます。宇宙が好きなのは、その影響が大きかったのかもしれません。最初は一人で、そのうち友達を誘って見に行くようになりました。星に興味を持った頃の初心を思い出す
現在、平賀純子・理工学部准教授の研究室でX線天文学、放射線の一つであるX線を使って星の現象を観測し解析するということをしています。研究とサークル活動、どちらも対象は同じ宇宙であり星ですが、天文サークル「Sirius」はある意味、息抜きの場であり、天文学に興味を抱いた頃の初心を思い出させてくれるところでもあります。二つの面から好きな星や宇宙に触れられるのは楽しく、充実しているなと思っています。研究で疲れた時、ふと夜空を見上げて「月がきれいだな」「星が美しいな」とほっとします。最近は研究が忙しく、あまり活動に参加できていませんが、院生になってからも時間が許す限り顔を出せればと思っています。活動を継続させることが一番の目標
自分と同じように星が好きな人たちと、一緒に星を見るのは楽しいです。といっても、話している内容は日々の大学でのことなどが多いのですが、それだけアットホームな雰囲気で、仲を深められるいい場所なのだと思います。会員は季節を問わず一年中募集していますから、どのタイミングで入会しても構いません。星が好きな人はもちろん、堅苦しい集まりではないので、「何かサークルに入りたいけど迷っている」という人が最初の一歩を踏み出す時にもお薦めです。最近、サークルで望遠鏡を購入したので、望遠鏡で星を観察してみたいという人にもぜひ入ってほしいと思います。将来的には公認サークルになることが目標ですが、一番大事なのは継続すること。みんなで集まって、星を見て、いろいろ話せる、という空間をずっと提供していければと考えています。
※理工学部は理学部、工学部、生命環境学部、建築学部に再編しました(2021年4月開設)。
詳細は
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