関西学院大学高校生特設サイト > 受験生応援企画 「大学入学共通テスト」「関学一般入試」の傾向と対策

スタディサプリ人気講師による徹底解説!

英語

肘井 学 講師

スタディサプリでは主に英文読解の講座を担当。特に、早慶上智・旧帝大の指導・合格率に定評がある。『レベル別英語長文ソリューション1-3』など、著書多数。

英語成績アップの請負人

大学入学共通テスト 傾向と対策

リーディングReading

  • Point1

    「スキャニング」で解答の速度を上げる

    スキャニングとは、問題の指示文からキーワードをピックアップし、本文中から問題の根拠となる部分を見つける技術。ここでいうキーワードとは、asやthatなど通常の英文で何度も登場する単語ではなく、固有名詞、数字、年代など、登場頻度が少ない単語や表現を指します。

  • Point2

    「パラフレーズ」の知識で正しい選択肢を見抜く

    パラフレーズとは「言い換え」のこと。文中の英語をそのまま選択肢にすると全員が正解になってしまうため、選択肢は本文中の表現を言い換えて作られます。例えば、which dayがwhenになったり、come to the partyがattend the partyになったり、というように。頻出表現を中心に、しっかり押さえておきましょう。

リスニングListening

  • Point1

    会話表現の知識を深める

    会話文が音声で流れて、その後に「この会話から、どんな状況だと読みとれるか」を答えるような問題がでます。その際にHere it is.(さあ、どうぞ)やHere we go.(さあ行くよ!)などの会話表現が音声の中に登場してくるのです。普段から音声付きの長文に触れ、様々な会話表現をインプットしておきましょう。

  • Point2

    「弱形」を含む表現の聞き取りに注意

    例えば、①black and white ②fish and chips ③bread and butter これらは、andを「ン」のようなイメージで発音します。「フィシュンチップス」「ブレッドゥンバター」のように。このような発音の仕方を「弱形」と言いますが、いきなり正確に聞き取るのは難しいため、トレーニングを重ねることが必要です。

大学入学共通テスト 対策の配点と概要

[リスニング] 100点(30分)

  • 第1問 短い発話・イラスト問題→24点
  • 第2問 短い会話・イラスト問題→12点
  • 第3問 少し長い会話問題→16点
  • 第4問 イラスト・図表問題→12点
  • 第5問 評論文問題→20点
  • 第6問 長い会話問題→16点

[リーディング] 100点(80分)

  • 第1問 広告・掲示問題→10点
  • 第2問 広告・掲示問題/読解問題→20点
  • 第3問 読解問題→10点
  • 第4問 グラフ読み取り問題→16点
  • 第5問 読解問題→20点
  • 第6問 読解問題→24点

大学入学共通テスト リーディング

大学入学共通テストのリーディングは、従来のセンター試験と異なり、すべて読解問題になりました。発音アクセント問題・文法の選択問題・整序英作文・会話問題がなくなり、すべて読解問題になったので、時間との戦いになります。速く読むことも重要ですが、それ以上に速く解くことが大事。速く解くために必須になるのが、スキャニングという技術になります。スキャニングとは、問題の指示文からキーワードをピックアップし、本文中から問題の根拠となる部分を見つける技術です。ここでいうキーワードとは、asやthatなど通常の英文で何度も登場する単語ではなく、固有名詞、数字、年代など、登場頻度が少ない単語や表現を指します。スキャニングを行うためには、当然、本文を読む前に問題の指示文を読んでいく必要があります。それでは、大学入学共通テストの試行調査で出題された問題をもとに、実際にスキャニングを試してみましょう。

ポイント1 スキャニング

問題の指示文からキーワードを抜き出し、本文中の該当箇所を発見する技術。キーワードは、固有名詞・数字や年代・使用頻度の少ない単語や表現を指す。

平成30年 大学入学共通テスト 試行調査 第1問 A 問1

問1でスキャニングをする際は、どの表現をチェックしますか?最後のaskとYasminで良いでしょう。選択肢①~④も、疑問詞の名詞節が使われており、ask O1 O2 「O1にO2を尋ねる」となっています。つまり、「Yasminに何を尋ねてもらいたいか」を、本文中から探せばいいとわかります。続いて、本文に進みます。一部抜粋したので、ご覧ください。

本文を読み進めると、2行目にYasminという固有名詞を発見できます。続いて、4行目にCan you ask Yasmin which day ~?という文があるので、ここが設問を解く根拠になるとわかります。設問と同様にask O1 O2「O1にO2を尋ねる」が使われていますね。内容は「Yasminにパーティに参加するのに、どの日が都合が良いかを尋ねて、私に知らせてくれますか?」なので、選択肢としては②when she can attend the party「いつ彼女がパーティに参加できるか」が正解と分かります。

次に大学入学共通テスト対策で重要なるのが、パラフレーズ(言い換え)に関する知識です。本文にある英語をそのまま選択肢にすると、全員が正解になってしまうので、選択肢は本文中の表現を言い換えて作られます。具体的には、本文のwhich dayが選択肢ではwhenに、本文のcome to the partyが選択肢ではattend the partyにパラフレーズされていることを見抜くことが重要になります。「~に参加する」のパラフレーズは頻出なので、以下にまとめます。

ポイント2 「参加する」のパラフレーズ

① join   ② attend
③ take part in   ④ participate in

「参加する」の表現で、一番よく使われるのが①joinです。②のattendは「出席する」という意味での参加。③のtake part inを硬くしたのが④のparticipate inです。いずれの表現も頻出なので注意しましょう。

大学入学共通テスト リスニング

大学入学共通テストのリスニングで重要なのが、しっかりと聞き取るリスニングの技術と、評論文などではあまり使われない会話表現の知識です。以下は、大学入学共通テストの試行調査で出題された問題。読み上げられた英文と同じ意味になる選択肢を選びます。

平成29年 大学入学共通テスト 試行調査 第1問 A 問2

まずHere are your menus.「こちらがメニューです」という表現があります。There are~.「~がある」に近い表現ですね。your menusが主語で、「あなたのメニューがこちらにあります」=「メニューをどうぞ」といった感じ。hereを使った会話表現はよく登場するので、以下に紹介します。

ポイント3 hereを使った会話表現

① Here you are(Here you go).
② Here it is.   ③ Here we go.

①のHere you are.Here you go.とほぼ同義で、「(相手が求めているものを差し出して)さあ、どうぞ」という意味です。②のHere it is.も同様の意味で、「あなたの求めているものがここにありますよ」といった感じです。一方で、③のHere we go.は、「さあ、行くよ」など、自分たちの出番が来たときに使う表現です。

Today’s specials are beef and chicken.は、「今日のおすすめはビーフとチキンです」。ここでのspecialは名詞で「おすすめ」の意味です。発音上注意が必要なのが、beef and chickenです。真ん中のandは、【アンド】とは読まれずに、【エン】とか【ン】と読まれます。よって、beef and chickenは【ビーフアンドチキン】ではなくて、【ビーフンチキン】のように読まれます。このように、andが【アンド】ではなくて、【エン】とか【ン】と読まれる表現を、以下に紹介します。

ポイント4 andが弱形で読まれる会話表現

① black and white  ② fish and chips
③ bread and butter

①~③全てで、andは【アンド】ではなくて【ン】と読まれます。①から順に、【ブラックンワイトゥ】、【フィッシュンチップス】、【ブレッドゥンバター】のように読まれます。【アンド】のような読み方は強形と呼ばれ、【ン】のような読み方は弱形と呼ばれます。

英文に戻ると、最後はget O1 O2で「O1にO2を取ってくる」が使われています。to drinkは不定詞の形容詞的用法なので、something to drinkは「飲み物」です。つまり、これは「はじめにお飲み物はいかがですか」というレストランでの会話と分かります。よって、問題の正解は、④ She is taking their order.「彼女は注文を取っている」です。最後に、レストランでよく使う会話表現をまとめます。

ポイント5 レストランでよく使う会話表現

① It’s on me.「私がおごるよ」
② Let’s split the bill.「割り勘にしよう」

主に会計時に使う表現です。① It’s on me.は自分がおごるときに使います。Itが勘定を指しており、on「接触」のイメージから、「勘定は私に任せて」=「私がおごるよ」となります。一方、②はsplit「割る」+bill「勘定」から、split the bill「割り勘にする」となります。billがcheckとなることもありますが、同じく「割り勘」の意味になります。まとめると、大学入学共通テストのリスニングでは、流れてくる音を聞き取る力と、会話表現での頻出表現の知識が重要になります。

関西学院大学 一般入試 傾向と対策

文法問題は個別対策でしっかり押さえつつ、
リーディング(長文・中文読解)は
大学入学共通テストを意識しながら
トレーニングを重ねることがポイントに。

※ここでは、全学日程の試験問題を中心に分析しています。

  • Point1

    大問6問で構成。文法問題、整序英作文、
    空所補充問題などは重点的に触れておこう

    [Ⅰ]~[Ⅲ]長文・中文読解総合問題(110点)/[Ⅳ]文法選択問題(30点)/[Ⅴ]整序英作文(30点)/[Ⅵ]会話文の空所補充問題(30点)という構成Ⅳ~Ⅵは共通テストでは扱われないので個別の訓練は必要だが、Ⅵの整序英作文対策で会話表現に対する理解を深めることで共通テストのリスニング対策を補完するなど、効率的に力を磨くことは可能。

  • Point2

    Ⅰ~Ⅲの長文・中文読解総合問題では、空所補充、
    同意文選択、同意語選択、内容一致などが出題

    長文のパートでも、読解力だけではなく、文法・語法や構文の知識を問うような選択肢が登場するのが特徴。5文型や頻出イディオムなど、普段から基本をしっかり押さえておきましょう。例えばThe continued existence of knowledge depends on the existence of someone who possesses that knowledge.と近いものを4つの選択肢から選ぶという問題がありますが、役割の違う「2つのof」を理解し、まずは問題文を正確に把握することが鍵となってきます。

  • Point3

    「プラスαの文法力」が問われる

    関西学院大学の文法問題は、通常の文法知識に加えて、プラスαの知識が求められることが多くなります。例えば、ある年度の文法問題では、まずdeprive A of B「AからBを奪う」という知識が問われたものがありました。それに加えて、accessという名詞がtoという前置詞と相性がいいという知識も問われる問題でした。このように、関西学院大学の入試では、通常の文法より一段高いレベルが問われることになります。

[Ⅰ]~[Ⅲ] 長文・中文読解総合問題

[Ⅰ]~[Ⅲ]の長文・中文読解総合問題では、空所補充問題、同意文選択問題、同意語選択問題、内容一致問題などが出題されます。まずは空所補充問題の対策から紹介します。以下は、2019年度の全学日程で実際に出題された問題です。

2019年度の全学日程(2月1日実施)[Ⅲ]

空所(8)の手前のpermitに着目します。permitの後ろの型はO to doなので、d. to peerが正解です。permit O to do「Oが~するのを許す」を知っていれば解ける問題。空所補充問題でも、文法・語法の知識が重要だとわかります。以下、頻出する「Oが~するのを許す」の表現を紹介します。パラフレーズとしておさえておきましょう。

ポイント1 「Oが~するのを許す」

① let O do   ② allow O to do
③ permit O to do

①のletだけdoという動詞の原形を使うことに注意してください。allow, permitは意味もほぼ同じで、allow O to do, permit O to doと同じ型を取ります。続いて、同意文選択問題の対策を紹介します。こちらも2019年度の全学日程の過去問です。

2019年度 全学日程(2月2日実施)[Ⅱ] B. (1)

二重下線部(1)のポイントは、2つのofです。the continu edexistence of knowledgeのofは主格のof。前後を動詞・主語の関係で結ぶはたらきがあり、「~が」という意味になります。よって、ここは「知識が継続して残っていること」と訳します。続いてのdepend onは「~に頼る」に加えて「~次第だ」という意味があることをおさえておきましょう。最後のthe existence of someone who possesses that knowledgeのofも主格のofなので、「その知識を持っている人が存在していること」と訳します。まとめると、「知識がずっと残っていくことは、その知識を持っている人が残っているかどうかにかかっている」となります。つまり、正解はb「存続していくためには、知識はそれを持つ人を必要としている」です。選択問題でも、一文一文の構文理解の知識が重要だとわかります。

[Ⅳ] 文法選択問題

関西学院大で出題される文法問題は、通常の文法の知識とあわせてプラスαの知識が要求される傾向があります。以下は、2019年の全学日程で出題された問題です。

2019年 全学日程(2月1日実施) [Ⅳ]の(1),(2),(6)

depriveは後ろにA of Bが続いて、「AからBを奪う」という意味になります。よって、正解の候補はbとdになります。次に、accessは、例えばhave access to「~を入手する」という形で使うので、bが正解だと分かります。英文の訳は「彼の立場が変わったので、機密情報へのアクセス権がはく奪された」です。この問題を解くのに必要なのは、deprive A of B「AからBを奪う」の知識。そして、have access to「~を利用する」のように、accessに続く前置詞は、toが相性が良いという知識でした。さて、depriveと同様に、A of Bという型を取り、「AからBを奪う」という意味になる動詞を紹介しましょう。

ポイント2 SV A of Bの型を取り「AからBを奪う」の意味になる動詞

① rob A of B 「AからBを奪う」
② deprive A of B「AからBを奪う」
③ clear A of B 「AからBを取り除く」
④ rid A of B 「AからBを取り除く」
⑤ cure A of B 「AのBを治す」

⑤のcureはcure a patient of a diseaseのように使います。「患者の病気を奪う」=「患者の病気を治す」という意味です。

正解はbのwere it not for ~「~がなければ」です。仮定法の表現ですね。元々は、if it were not for ~「~がなければ」という表現ですが、倒置が起きると、ifが消えてwere it not for ~という語順になることに注意してください。以下に、「~がなければ(なかったら)」の表現をまとめます。

ポイント3 「~がなければ(~がなかったら)」

① if it were not for ~ 「~がなければ」
② if it had not been for ~ 「~がなかったら」
③ without ~   ④ but for ~

① if it were not for ~は、仮定法過去の表現です。② if it had not been for ~は仮定法過去完了の表現です。③、④のwithout, but forは、if it were not for ~とif it had not been for ~、どちらの代用表現としても使えるのでおさえておきましょう。

aとbの選択肢を見ると、no sooner A than B「AするとすぐにB」の表現が問題となっていることがわかります。no soonerは文頭に出ると倒置が起きるので、注意が必要です。He had no sooner arrived at the hotel than he took a shower.という文のno soonerが文頭に出ると、No sooner had he arrived at the hotel than he took a shower.になります。ここからaが正解だとわかります。以下に、「AするとすぐにB」の表現をまとめます。

ポイント4 「AするとすぐにB」

① no sooner A than B   ② hardly A when B
③ scarcely A before B

②と③はwhenとbeforeを入れ換えてhardly A before B, scarcely A when Bとしても可能です。no sooner, hardly, scarcelyは、すべて文頭に出ると後ろが倒置するので、注意しましょう。

[Ⅴ] 整序英作文

整序英作文には、文法と熟語の知識が必要になります。以下は、2020年度の全学日程で出題された過去問です。

2020年度 全学日程(2月1日実施) [Ⅴ]の(1)

d-a-h-b-g-f-c-eと並べるのが正解。完成した英文は、Hokusai’sseries of woodcut prints had more influence on Western artists than any other work of Japanese art.です。この問題を解くのに必要な知識は、have an influence on「~に影響を与える」という熟語の知識。ここでは、anがmoreになって、have more influence on「~により大きな影響を与える」となっています。続いて必要なのは、最上級相当表現という文法の知識。最上級相当表現とは、原級や比較級を用いて、最上級の意味を表す表現です。thanの後ろにanyを用いて、SV比較級 than any other 単数名詞.「Sは他のどの名詞よりも~だ」=「Sは一番~だ」という形にします。本問には、Hokusai’s series of woodcut prints had more influence on Western artists than any other work of Japanese art.という文章があります。それでは、文法問題や読解問題など、いろいろなところに登場する「~に影響を与える」の熟語を紹介しましょう。

ポイント5 「~に影響を与える」

① have an influence on  ② have an impact on
③ have an effect on

haveの目的語に、influence, impact, effectなど「影響」という意味をもつ名詞を置き、その後ろに前置詞のonを置くことが重要です。続いて、最上級相当表現を紹介します。

ポイント6 最上級相当表現

① 主語に否定語
・No other mountain in Japan is higher than Mt. Fuji.
「富士山より高い山は日本にない」
・No other mountain in Japan is as high as Mt. Fuji.
「富士山ほど高い山は日本にない」
・Nothing is as precious as time.
「時間ほど貴重なものはない」
② thanの後ろにany
Mt. Fuji is higher than any other mountain in Japan.
「富士山は日本の他のどの山よりも高い」

最上級相当表現は、大きく分けると、①主語に否定語がくるパターンと、②thanの後ろにanyを置くパターンがあります。①には、No other 単数名詞 V 比較級(as ~ as) than A.「Aより~な他の名詞はない」という形や、Nothing is as ~as A.「Aほど~なものはない」という形があります。②にはSV比較級 than any other 単数名詞.「Sは他のどの名詞より~だ」という形があります。いずれも、最上級に近い意味になります。

[Ⅵ] 会話文の空所補充問題

会話問題を解くためには、空所の前後から文脈を読み取る力と、空所に適切な表現を入れるための語彙力が必要になります。以下は2020年の全学日程の過去問です。

2020年 全学日程(2月1日実施) [Ⅵ]の(9)

空所に適切な表現を入れる問題です。tillから「~まで」という副詞節が始まるので、「最も難しいことは、私たちが(9)に達するまで、会話を続けることだ」という意味になります。すると、b.natural environment「自然環境」やc. summit of power「権力の頂点」などは文脈から外れるだろうと推論できます。(9)の後ろを見ると、前置詞のlike「~のような」があります。これは具体例の目印になるので、(9)に入る表現の具体例はdiscovering similar experiences or values「似たような経験や価値観を探すこと」であるとわかります。そうなると、空所にはa. heated dispute「白熱した議論」よりも、d. common ground「共通点」の方が合うと分かります。この設問を解くには、前置詞のlikeが具体例の目印になるという文脈力と、common ground「共通点」という語彙力が必要なのです。

〈おすすめの参考書例〉
レベル別 英語長文問題 Solutionシリーズ(かんき出版)

英語長文を極める1冊。中堅私大から最難関私大、大学入学共通テスト満点目標、旧帝大レベルまで究極の長文を厳選!

[国公立を考えている人に]
大学入学共通テスト
関西学院大学 一般入試問題
見える共通点とは?

大学入学共通テストと重なる部分を知っていれば、併願校向けの対策もより効率的に行うことができます。早めに情報をつかんで、対策すべきポイントを見極めよう。

  • ❶ 音声付きの長文で2つの力を鍛える

    いずれのテストでも、リーディングは全体の半分を占めています。リーディングのスコアを高いレベルで安定させることは、合格に近づくための必須条件と言えるでしょう。さらに、今回からリーディングとリスニングの配点が1:1となる共通テスト。これを意識して、音声付きの長文を使うのがいいでしょう。前述の「弱形」「会話表現の知識」なども意識しながら、読解力とリスニング力を同時に高めていくことがポイントです。

  • ❷「シャドーイング」と「繰り返し」

    では、音声付きの長文問題集でどう勉強すべきか。この流れでやってみてください。①問題を解く⇒②解説を見ながら理解する⇒③全文構文把握をする⇒④知らない単語・熟語を暗記する⇒⑤音声を聞きながら10回音読する、の手順です。③構文把握とは、SVOCの把握や修飾語の理解を深め、全訳と照らしてなぜそういう訳になるのかを理解します。⑤は、テキストを見ながら英語の音声のすぐあとに英語を発声していくシャドーイングという手法を使います。このサイクルを10回以上繰り返すことで、リーディング・リス二ング両方の力を劇的に高めることができるでしょう。

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