Programs at Each Schools 学部プログラム

教育学部 2019.12.13

2年生永江春輝さん

教職概論:学校や教師に関する自らの体験やイメージの振り返り、現職教員の実践記録や実践の語りなどを通じて、教職の特質や意義、困難などについて具体的に考察し、理解することを目指します。さらに、21世紀の教師や学校に求められる役割について理解を深めるために、三つの中教審答申をふまえ、今後、教職を目指して学習する際に何が必要かを理解し、そのための心構えをつくると共に、教職に就いた際に、反省的に自らの実践を深めて行かれる素地を形成することを目指します。授業では、学生を「未来の同僚」ととらえ、実際に学生が感じ考えていることを出発点とし、現代の教師や学校が直面している諸課題についてともに理解を深めていきます。

教育学部 開講科目(教職教育研究センターが開講するものもあります)

教職の役割や責任を学び教師への志を新たに

教師とはどういう職業なのかを考える

1年生の秋学期、教師になるに当たっての心構えとか未来設計、どういう教師像を描くかとか、実際に教師になるか悩みながらも、どういうものが大切かということを半期かけて考えました。

私が教育学部へ進むことを決めたのは高校3年生の春、教育を学ぶことに興味があり、また教師にならなくても汎用性があると考えたからです。当時、絵本の読み聞かせのボランティアをしており、前提として子どもが好きだったこともありました。さらに、不登校を経験し、学んだ通信制の高校には障害のある生徒たちもいたことから、さまざまなマイノリティを包み込める小学校の教師を目指していました。

授業では、そもそも教師とはどういう職業なのか、そのためにはさかのぼって今何をしないといけないのかを考えることができ、とても勉強になりました。

分かりやすくてビシバシと厳しい授業

印象に残っていることの一つが、教師は授業をする前から考え、授業の中でも考えつつ、終わった後にも振り返って考えるという省察的、内省的な実践家であるべきだという教師としての構えです。

また、団塊世代が大量に退職して世代交代が進み、少ない中堅の教師で多くの新任者を指導する必要があるといった構図の中で、私たちが何をしていけるのかなど、今後の教師像や職員室の年齢構成といった数字やデータに基づいた現実的な話を聞くことができました。初任から20代、30代、40代と年齢ごとの教師の構えや、教育学部の基本理念である「子ども理解」についても学びました。とても的確で分かりやすく、かつ厳しく、ビシバシと教えていただき、はっとさせられることも多かったです。

書く作業を通じて考えを整理する経験

授業後にはリアクションペーパーを書きます。その内容に関して、ヨイショ(授業で語られたことの表面をなぞること)も、感想や抱負も要らない。自分が感じ考えたこと、学びとったことを書くものだと指導していただきました。自分の考えをしっかり書くということが実際にはなかなか難しく、みんな、うんうんうなりながら苦労して書いていましたし、私自身もこの当たり前のことができていませんでした。小さなことかもしれませんが、1年生の時期に、書くという作業を通じて考えを整理する方法を学べたことは、私的にはその後に生かせるとても重要な経験でした。

この知識では負けないと自信が持てるものを

実際の進路として、教職を選択すべきかどうかを深く考える機会となりました。高校時代に絵本の読み聞かせボランティアで子どもの笑顔を見て、身近なところで子どもたちと関わり、その成長を直に感じられる教師は魅力的な職業だなと思いました。授業を通じて、体力的にもメンタル的にもしんどいことが多く大変な仕事だと学んだ後も、気持ちは揺らぎません。初任の時から表面的には見えにくい子どもの背景をきちんと想像力を働かせられる教師であることを目指しています。

また、ベテランや中堅の教師がたくさんいた時代とは違うので、上から十分にサポートしてもらえると考えず、学生である今のうちに勉強できることはしておきたいです。特別支援教育のメソッドやLGBTsの知識など、自分の中にこれだけは他の教師よりも蓄積があると自信が持てるものを何か一つでも身に付けておければと考えています。