Programs at Each Schools 学部プログラム

2021.09.01

児童が英語を楽しく学べる方法を試行錯誤

教育学部 4年生山本優さん

子どもと英語:小学校で英語を指導することができるように,現在身につけている英語に関する知識を見直すとともに,小学校で実際に教える英語表現等を深く理解し、指導者として授業で活用できる英語運用能力並びに関連知識を身につけます。

2年間かけて学ぶ必修科目

私が所属している、小学校の教員免許取得を目指す初等教育コースでは必修の言語科目で、1年生と2年生の2年間、春学期と秋学期を通して授業がありました。他学部で言う「第2言語」と呼ばれる授業です。
30人ほどの少人数クラスで、基本的には教科書に沿って日常の会話文を暗唱したり、簡単な文法を復習したりして児童向けの英語教育を学びます。

英語の童謡を使って模擬授業

担当教員によって内容は異なりますが、2年生の時は、英語の童謡が掲載された「Wee Sing」という本を使って模擬授業を行いました。
二人1組となって1曲を選び、児童に歌を教えることを想定して、みんなの前で実際に音楽を流しながら英語で歌います。1、2年生の時は座学が多かったため、この時初めて「人前に立って教える」ということを経験しました。
私のグループでは「きらきら星」を、星がキラキラと輝いている様子を表す振り付けを交えて歌いましたが、別のグループでは歌いながら手をたたく回数をだんだんと増やしていくといった工夫をしていました。児童をいかに楽しませて、英語を学ぶきっかけを作れるかを重視して取り組みました。

伝える相手に合わせた口調を意識

他の学生の発表を見ていると、話す時の口調が人によって全然違うなと感じました。児童に向けた授業を想定しているとはいえ、目の前にいるのは先生や学生なので、どうしても「~してください」といった口調になってしまいます。
しかし、ボランティア活動などを通して子どもの前で話すことに慣れている学生は、さも目の前に児童がいるかのように「~しようね」といった話し方が自然とできていて、経験の差を感じました。

楽しんで学ぶ姿勢を見せることが大切

児童に英語を教える立場としては、英語が話せるかどうかよりも、当の教師が英語を好きになろうとする姿勢を持っているかどうかで、子どもたちへの伝わり方が変わってくると思います。私自身、英語はあまり得意ではないのですが、たとえ苦手であっても、教師が楽しそうに取り組む姿を見せることが大切なのだと気付きました。

この記事を読んだあなたにオススメ