Programs at Each Schools 学部プログラム

2021.08.07

国際政治を読み解く視点を得られた

国際学部 4年生黒﨑野絵海さん

国際政治論A・B

国際政治論A:具体的な事例を用いながら、国際政治を分析するうえでの基礎的な見方を習得します。授業では、ひとつの(時に独善的にもなりうる)見方ではなく、さまざまな見方を用いて国際政治を分析する手がかりを提供します。

国際政治論B:グローバルな課題(核兵器問題、テロリズム、難民・避難民、人権、地球環境問題など)を解決するために、国家や国際機構などの「公的」アクターの役割とともに、非政府組織(NGO)や企業、専門家などの「私的」アクターがどのように関与し協力し合っているのかについて、具体的な事例の分析を通して、理論的に考察します。さらに、グローバル・ガバナンス論において近年議論となっている正統性や効率性、説明責任、格付けや指標の役割についても検討します。

国際政治を分析する基礎的な見方を習得

国際政治に興味があり、2年生の秋学期に赤星聖・法学部准教授の「国際政治論A」を、3年生の春学期に「国際政治論B」を受講しました。Aでは「リアリズム」「リベラリズム」「コンストラクティビズム」といった、国際政治を分析するための基本的な理論を学びました。各理論は、さまざまな国際政治の状況を読み解くためのレンズのようなもので、ある事象に対してリアリズムでは説明できず、リベラリズムによって読み解くことができる、ということもあります。これまでは国際政治を主観的な見方でのみ捉えていましたが、これらの理論によってニュースを分析する視点を持つことができました。

学んだ理論を使ってニュースを分析

国際政治論BではAで学んだ理論を用いて、国家間の規律を保つ法がない場合、国家だけでなく企業、NPO、NGOがどのように働き掛け、ルールを作っていくのかというグローバル・ガバナンスについて学びました。期末リポートの課題は、自分が興味のあるニュースをグローバル・ガバナンスの視点から分析するというものでした。私は、国連が世界中で難民保護を促進していくために定めた「グローバル・コンパクト」について書きました。それまでは難民に関する国際的なルールが明確ではなかったため、それがどのようなグローバル・ガバナンスの構造や体系が設計されたのかを分析しました。

配布資料を使ってしっかりと復習

A、Bともに授業は、大教室での講義形式で行われました。赤星先生は国際政治を専門としておられ、各理論に沿った分析方法をしっかりと資料にまとめてくださっていたので、自分の中で整理してリポートを書くときにとても分かりやすく、後から復習もしやすかったです。私は赤星先生のゼミにも所属していたのですが、秀才タイプの若い先生で、学生からの人気も高いです。

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