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開発途上国を知る 2019.10.17

総合政策学部4年生三國彩夏さん

国際社会貢献活動:開発途上国でボランティア活動を行う関学独自のプログラムで、国際機関である赤十字国際委員会(ICRC)、海外の教育機関、NGOなど、さまざまな派遣先があります。 国際教育・協力センター(CIEC) 提供プログラム。

自分の当たり前は通用しない 正解は国や人によって異なる

派遣国よりも組織にこだわりカンボジアへ

3年生の10月から約5カ月間、カンボジアに派遣されました。2年生の夏に10日間、海外フィールドワークでマレーシアに行き、帰国後、もっと長期間のプログラムに挑戦したいと思ったのが参加の理由です。派遣されたのは首都プノンペンにある「カンボジア日本人材開発センター」。ビジネスで活躍する人材の育成と日本との交流の拠点として、ビジネスコース、日本語コース、相互理解促進事業コースの3つを活動の柱としています。私は相互理解促進事業の部署に配属され、カンボジア人上司の下、日本に興味を持ってもらうための文化イベントの企画・運営に携わりました。派遣先に関しては、どこの国かよりも、日本人と現地の人が一緒に働いている組織ということにこだわりました。そういう組織に身を置くことで、両国の文化や考え方の違いを自ら体験できますし、同時に日本人と現地の人がどういう環境の中でどんなふうに仕事をしているのかをインターンシップ生という外の立場から観察することもできると思ったからです。

現地の人と日本人の考え方の違いに板挟み

カンボジア日本人材開発センターでは毎年2月に4日間、国内最大規模の日本カンボジア文化交流イベントを開催しており、着任早々、日本から招く文化団体とのやり取りや会場セッティングに追われました。帰国1週間前に本番を迎えることができ、参加してくれた多くの人たちの笑顔を見た時には頑張ってよかったなと思いました。準備期間が長かった分、喜びもひとしおでした。その合間には、「お正月イベントを企画してほしい」とのリクエストで、現地の子どもや学生たちに福笑いを体験してもらう企画もしました。いずれも準備作業においては、部署の上司であるカンボジア人と、別の部署からアドバイスをくれる日本人との指示が異なる場合が多く、その板挟みになることがよくありました。簡単に言えば、カンボジア人は大ざっぱで取りあえず進める、日本人は丁寧で一つ一つ確認しながら時間をかける。その間で業務を進めるのは大変でした。同時に、外の立場から見て、日本人とカンボジア人は考え方に大きな違いがあり、仕事に支障を来している部分があるんだなと感じました。

駐在する日本人が増え日本のスーパーも進出

滞在中はアパートで一人暮らしをし、三輪タクシーのトゥクトゥクで通勤しました。衛生面があまりよくないので食事や水には気を付けましたが、あとはたまにお湯が出なかったりする程度で不自由は感じませんでした。最近は駐在する日本人が増えているので、近くには日本のスーパーマーケットも進出しており、自炊のために日本の商品やそれに近い商品を購入することができました。休みの日には、現地で知り合った別の組織のインターン生と一緒にシェムリアップに行ってアンコール・ワットなどを観光したり、同じプログラムで近くの町に来ている関学生と会ったりもしました。

行動や方法の正解は国や人によってさまざま

自分の当たり前は当たり前ではないということを、海外フィールドワークの時以上に感じる5カ月間でした。海外フィールドワークでは「途上国はかわいそう」というような知識面のことでしたが、今回は、例えば日本で生活する中で染み付いた行動に関して、「日本だったらこうするだろう」「人に何かしてもらう時はこうするべき」など当たり前だと思っていたことが当たり前じゃないと痛感しました。「そんなやり方で大丈夫かな」と思うことでも、実際にやってみると大丈夫なケースが多かったです。正解は国によって、人によっていろいろあり、より自分に疑問を持つこと、いろいろな方法や行動にチャレンジすることが必要だなと思いました。また、インターンシップという点で学んだのは、スケジュール管理の大切さです。イベントなどをする場合は、「これをここまでにする」という細かなスケジュールを立てること、それを携わる全員で共有することが重要だと身をもって感じました。