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2021.09.15

学びの可能性を一つに絞らなくていい魅力的な制度

国際学部4年生黒﨑野絵海さん

複数分野専攻制(MS)、マルチプル・ディグリー制度(MD)

複数分野専攻制(MS):単なる他学部履修ではなく、入学した学部の専門分野に加え、他学部・センターが提供する体系的な専攻プログラムを履修できる制度です。プログラムの履修により、学部の領域にとらわれない多角的な視野と幅広い専門性を身につけることができます。

マルチプル・ディグリー制度(MD):関西学院大学が日本で初めて開始した画期的な制度です。MSとこの制度を利用することにより、最短4年間で2つの学位を取得する(2学部卒業)ことが可能です。

二つの学部で体系的に学ぶ

国際政治に興味があり、社会問題をさまざまな視点で見てみたかった私にとって、複数分野専攻制(MS)は魅力的な制度で、入学前から利用を決めていました。

1年生の秋に申し込み、2年生の春学期からは、法学部に所属しながら国際学部の授業を受け始めました。国際学部を選んだのは、経済学や社会学など、学際的に学べるためです。

MSを使わなくても他学部の授業を受けることはできますが、MSを利用することでより多くの単位が取得でき、必要な単位を取り切ったら、副専攻の修了証がもらえます。

さらに、マルチプル・ディグリー制度(MD)を利用すれば、在学中に入学時の所属学部を卒業してもう一方の学部に編入し、最短4年で二つの学部の学士号を得ることも可能です。

私の場合は法学部を4年生で卒業し、MDを使って、5年目に国際学部4年生として編入しました。

国際紛争について英語で議論

2年生の春学期に受講した「International Conflicts」は国際学部の授業の一つで、大阪大学から来られていたヴァージル・ホーキンス先生の下、国際紛争について学びました。世界で実際に起こっている紛争について、どういう類型があるのか、何が原因となっているのかなどを解説してもらった後、与えられたテーマに沿って学生同士でディスカッションをします。

講義も学生同士の会話も全て英語で進められ、「これぞ国際学部の授業だな」と感じました。授業には国際学部生をはじめ、東南アジアや欧州、アフリカなどさまざまな地域からの留学生がいて、海外の人、実際に紛争が起きている国の人の意見が聞けたのは貴重な経験でした。

対話重視の授業で留学生と交流

法学部の授業では法律や政治に関することがメインで、覚えることがたくさんありましたが、国際学部では覚えることよりも、どう考え、どう伝えるのかを重視している授業が多いように思います。

また、法学部では授業内に学生が発言することはあまりない講義型の授業が主流であったため、留学生と交流する機会も珍しく、この「International Conflicts」を通して外国人と意見交換をする方法を学べました。

両学部で得た視点を卒業論文に生かす

法学部では国際政治を専門とする赤星聖准教授のゼミに所属し、国際学部では国際法を学ぶ吉村祥子教授のゼミに所属していました。

卒業論文では法学部で学んだ国際情勢を政治的に見る視点と、国際学部で学んだ国際法の枠組みから見る視点をそれぞれ用いて、「人道支援と政治の接近」をテーマに執筆しました。

人道支援と政治は切り離すべきだという考え方があるのですが、近年、紛争地帯などで人道支援要員が攻撃されるケースがあることから、国連が彼らを守り、紛争を解決に導くためのアプローチをするようになりました。

しかし、それによって攻撃される人道支援要員の数が増えていることやNGO団体からの反発が出ていることから、今後もその国連のアプローチが続いていいのかという問題提起をしました。

タイムマネジメントのスキルが不可欠

MS、MDを利用する場合は、通常の約2倍の単位を取らなければならないため、しっかりと時間管理を行うことが大切です。授業に加えて国連フォーラム関西支部での活動や家庭教師のアルバイトなどもしていたので、タイムマネジメントは常に意識しました。

具体的には、何をどの時間帯にやるのかを明確に定め、宿題などのタスクは細分化して進めます。細分化することでタスクが軽く感じられますし、一つ当たりにどのくらい時間がかかるかを把握できるようになります。

二つの学部で並行して学ぶのは大変ですが、学部を一つに絞るとその分、可能性が減ってしまいます。自分のキャパシティーと相談して、学びたいことがあるならば欲張っていいんじゃないかなと思います。

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