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- 藤井漱之介さん
2019.11.12
明確な答えがないからこそ、自分なりに考えを持てるようになった
神学部 3年生藤井漱之介さん
牧会学概論:牧会に関する理解や、その実践の歴史的な変遷を概観することによって、現代の教会と社会における牧会の意味と課題について理解を深める。 神学部 開講科目。
ケーススタディで学びを深める
伝道者を目指す学生にはおすすめの科目で、キリスト教伝道者コースの学生や聴講生が履修しています。現代の牧会の課題、牧会の歴史、悲嘆やグリーフケアなどに関する講義を受け、「身近な人の死」を経験した人、「失恋」による悲しみで前向きに人生を捉えられていない人など、現実的に起こり得るケースに当てはめて、寄り添い方や援助を考えます。
牧師と心理カウンセラーの違いは何なのか
牧師の意味や必要性を考えた時、心理カウンセラーとの違いを思い浮かべました。どちらも苦しんでいる人に寄り添うため共通点は多いですし、それぞれの知識が必要な場面もありますが、牧師はキリスト教の教えのもと一緒に辛いことを共有して寄り添い、心理カウンセラーは心理学など学術的根拠に沿って接する、というアプローチの違いがあります。「どっちがいい、悪い」ということではなく、どちらも社会には必要不可欠。そのため、理想的な共存のあり方を考えています。なかなか答えは見つからないですが、歴史的な背景も含め様々な文献を調べています。現時点ですが、牧師の社会的な役割は、「社会的弱者や少数派も含め、誰でも歓迎する気軽な場を作り、一人ひとりに寄り添うこと」だと考えています。時代が変わるにつれて、牧師の役割も変わるはずなので、常に役割について考える必要性にも気づくことができました。
知ることの楽しさも感じられた
宗教は明確な答えがないため、事例をあげて考えるほど、答えに悩むことが多いです。ただこの科目を通じて、自分なりの考えを持てることが増えました。文献を調べることは大変ですが、知ることが増える楽しさも感じています。