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2019.10.15
礼拝を体験し、議論で思考の幅を広げた
神学部 3年生藤井漱之介さん
教会と礼拝体験:学生が、実際にキリスト教の教会に行き、教会の礼拝に出席し、何かしらの奉仕を行うことによって、関西学院の創立理念の礎であるのキリスト教をより深く理解することを目的としています。授業では、教会と礼拝をテーマにディスカッションを行います。 神学部 開講科目。
日曜日の礼拝に参加
1カ月に3回程のペースで指定された教会に行き、日曜日に実際に行われている礼拝を体験します。フィールドワークに近いイメージです。失礼がないよう、事前に出席する教会の教派や礼拝の仕方などをしっかり学んでおきます。
感想を言い合い、深い議論へ
私は神戸市にある教会の礼拝に出席しました。父がクリスチャンなので、教会や礼拝には馴染みがありましたが、この科目で行く教会は初めてだったので、最初は緊張しました。礼拝体験の回数を重ねるごとに、良い緊張感に代わっていきましたね。
実際の礼拝体験とは別に、大学ではディスカッションを行います。各自が礼拝体験で感じたことを率直に発言します。「教会の方が親切で入りやすく、礼拝もスムーズに出席できた」「教会に入りづらい雰囲気があった」「多くの方が声をかけてくれた」「誰とも話をせずに終わった」「敷居が高いイメージだったが、初めてでも気軽に出席して良いんだと感じた」など、プラスの意見もマイナスの意見も出てきます。全員の感想を共有後、「教会はどのような意味を持っているのか」「礼拝の出席者は、何を目的にしているのか」「教会や礼拝がどのようなコミュニティーになっているのか」など、各回でテーマを設けて議論を深めます。学生の意見に対して、先生がフィードバックや解説をしてくれます。
刺激し合う環境
神学部には、これまでキリスト教に触れてこなかった学生もたくさんいます。だからこそ、教会や礼拝での感じ方は一人ひとり違いますし、正解がない分野だからこそ、予想もしない意見がたくさん出ます。先生は他の宗教との比較もしてくれます。
この授業は礼拝を体験できることはもちろん、自分一人では絶対に思いつかなかった考え方をたくさん学べることが魅力です。いつも発見の連続で、刺激を受けています。広い視野で考える習慣が身に付き、他の授業にも良い影響が出ています。