Programs at Each Schools 学部プログラム

2019.10.01

社会問題の現実に触れ自ら学ぶ姿勢が身についた

人間福祉学部 3年生竹田未来さん

社会起業フィールドワーク(国内):国内で問題となっている多様な社会的課題の実情と向き合い、課題に直面している当事者や課題解決に取り組んでいる団体や人々から社会や生活、地域の現実を学びます。また、社会起業に関する基本的な知識や価値観などを習得して、専門的な科目の履修へ向けた心構えをします。 人間福祉学部 開講科目。

社会起業の基礎を修得

社会問題や課題と聞いて、「環境破壊」「外国人の就労」「貧困」など、ぼんやりとイメージはできましたが、具体的に説明することができませんでした。 社会起業学科 に入学したからには、1年生のうちに幅広く社会問題を知っておきたいと思い、この授業を履修しました。また上級生から「4年間学ぶための基礎が身につき、その後の学習に役立つので絶対に履修した方いい授業」とアドバイスしてもらったのも理由の一つです。履修生の大半が1年生です。

現場での刺激がさらなる学習意欲へ

この授業の最大の魅力は、科目名の通り「フィールドワーク」。事前に、講義を受けたり、資料で勉強し、徹底的に準備します。その後、NPOや福祉機関など、社会問題の解決に取り組む団体の活動現場に行って、観察やヒヤリングを行います。私は、社会起業学科の卒業生が立ち上げた大阪市にあるホームレス支援の団体を訪問しました。「ホームレス」という言葉は知っていますが、「何が課題なのか」「実際のホームレスはどのような生活をしているのか」「どんな支援があるのか」など、何もわかりませんでした。現場では、団体の方の活動を見たり、話を聞いただけでなく、その団体の支援を受けて自立した元ホームレスの方とお話する機会を得られました。理念や目標、活動内容、自立した方との継続的な関係など、すべてが勉強になりました。 ヒヤリングの最後に団体の方から「ホームレスは社会課題の集積」という言葉をもらいました。これまで「自分がホームレスになるはずがない」という勝手な思い込みがありましたが、病気や失業など急な環境の変化で誰でもホームレスになる可能性があり、全員に関係のある問題だと実感しました。まだ、このテーマの一握りしか理解できていませんが、もっと学びたいと思える良い機会となりました。

プレゼン能力や協働する力も向上

この授業のもう一つの特徴は、プレゼンです。グループを組み、フィールドワークの前後と最終回で3回のプレゼンを行います。1グループ6、7人なので、考えをまとめるのは大変でしたが、みんなで時間をかけて取り組んだので、納得のいく内容になりました。毎回、プレゼン後に担当教員や他の学生からフィードバックをもらいます。厳しい意見も多々あります。その分、丁寧に指導してくれるので、より良いプレゼンや資料作成の方法を学べました。協働作業やプレゼンを1年生の早い段階で経験できたので、その後も様々な場面で生かせています。

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