Programs at Each Schools 学部プログラム

2019.10.29

タイの抱える問題を肌で感じ視野が大きく広がった

人間福祉学部 3年生竹田未来さん

社会起業フィールドワーク(海外) :タイの社会問題や社会的企業の活動について理解し、フィールドワークの概念と実践を学ぶことが目的。現地の大学で英語による講義を受けるほか、様々な組織の活動を視察します。 人間福祉学部 開講科目。

徹底した事前調査

私の履修した「社会起業フィールドワーク(海外)」では、「タイの光と影」をテーマに行われました。2月にタイを訪問するため、秋学期のうちは、徹底して事前準備に励みました。まずは、タイの社会、歴史、政治、地理、文化を調査。その後、訪問先の団体について調べたり、質問事項を考えました。私は「医療機関」について調査しました。

フィールドワークを通じて貧富の差を痛感

現地での活動期間中はバンコクとチェンマイで、国連機関や国際協力機構(JICA)などを様々な施設に行きました。医療機関では、日本と変わらない高水準の施設を訪問。最先端の機器がそろい、いつでも最新の医療を受けられる環境でした。患者の家族を受け入れる体制も整備されていました。先進国並みの医療が受けられるのは、タイの発展があったからこそですし、大きな「光」の部分です。しかし、このような医療機関では高額な医療費が必要で、実際に患者を見てみると富裕層しか利用できていません。貧困層の医療事情を調べると、医療費が払えないので病院に行けないことがわかりました。ヘルパーを自宅に呼ぶ程度はできるのですが、当然設備はなく、ヘルパーの専門性も高くありません。十分な手当を受けることができないという「影」の部分を知りました。

現場の重要性

事前にある程度、貧富の差があることをイメージしていましたが、実際に現地で学ぶことで、この大きな差にショックを受けました。バンコクの大都会を見ると、「発展している」「活気がある」など明るい部分が目立ち、その社会が抱えている課題はかなり薄れているように感じます。これが「光と影」なのかと、痛感しました。資料で調べているだけだと絶対にわからないことがあり、現場に足を運ぶ重要性を認識しました。視野が広がりましたし、自分に何ができるのかを考えるようになりました。

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