Programs at Each Schools 学部プログラム

2019.11.05

異文化圏の人に伝える難しさを実感

法学部 4年生中野誇亮さん

法学・政治学グローバル演習C :インドの名門ネルー大学を訪問し、現地学生と共同交流セミナーを行いながら、インドと日本の政治・社会を比較します。また、インドの孤児院や患者施設でのボランティアを通じて、広い視野をもって活躍できる真の世界市民の育成をめざします。 法学部 開講科目。

中野さん

初海外となったインド

「長期休暇中に何か挑戦したい」と思い、この授業を履修しました。人生初海外なので、せっかくなら先進国以外の国を体験してみたいと考えていたので、インドはもってこいでした。また、インドで約8日間過ごすにしては、費用が安かったのも魅力でした。

現地学生との集合写真

挑戦がスタート

現地では、ネルー大学の大学院生と交流しました。日本語学を専攻している大学院生だったので、会話は日本語がメインでしたが、外国人との交流がこれまでほぼありませんでしたので、個人的には大きな挑戦でした。

プレゼンする中野さん

天皇を現地学生にプレゼン

交流の中で、「日本の天皇についてどう考えているか」という質問を受けました。私は法学部の授業で、「皇位継承権の法的正統性」に関する研究をしているので、ある程度の事前準備ができていました。しかし、海外の方に日本独自の存在である天皇について説明することはとても難しく、異文化の壁も感じました。

それでも、「共和制国家と立憲君主制国家の違い」「外交における皇室の役割」など、インド人にも理解しやすい観点から説明することで、少しでも理解を深めてもらう工夫をしました。すると、多くの大学院生から「中野さんの説明はわかりやすい」と評価されました。文化や言語が異なっても、説明の構成や体系、例え話などで工夫すれば、理解してもらえることを知りました。私にとって間違いなく貴重な経験となりました。

現地での楽しいひと時

帰国後の行動に変化

初めての海外は、想像以上に刺激の連続でした。日常生活で印象に残っているのは、どんな料理にもスパイスを使うこと。何でもカレーの味がするので、ある程度はイメージしていましたが、予想以上でしたね。現地の生活を肌で感じることで、インドへの理解だけでなく、日本を違った角度から見る良い機会となりました。

また帰国後は、大学内で留学生と話す機会を作るようにしています。現地の学びだけでなく、帰国後も異なる文化圏の人と交流する意欲がわいていることは、大きな変化だと感じています。

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