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2019.10.22
政治の影響力と働くことの本質を知った
法学部 4年生中野誇亮さん
議員インターンシップ実習: NPO法人ドットジェイピーが運営する「議員インターンシップ」の活動を通して、社会が抱える課題に目を向け、課題に対してどのようなアプローチを行うべきかを考える力を養います。議員事務所でのインターンシップを通した実社会での経験により、公共政策や政治の現場を体験・理解し、法学部の学びに生かすことを目的としています。 法学部 開講科目。
教科書では学べない成長
テレビや新聞などニュースを通じて、政治家を見ることはありますが、日常で政治家を身近に感じることはありません。議員事務所で政治の現場を体験することで、新しい発見ができるのではないかと思い、挑戦しました。また、夏期休暇を有効活用できることも理由の一つでした。
インターンシップ先は、衆議院議員の事務所でした。最初に任されたのは、パーティーの参加者へのお礼の電話をかけること。業務終了後に、議員から「なぜお礼の電話を任せたかわかりますか?」と問われ、お礼の必要性はわかりましたが、この業務が自分の学びになぜ必要なのかはわかりませんでした。議員からは「会社員でも取引先などにお礼をする。会社員であれ、議員であれ、根本的にやることは一緒。同じだったら、高い志を持てる仕事につくべきで、学生時代はその努力をすべき」と教わりました。また、企業であれ個人であれ、一つひとつの営みの背景には、何でも政治が関係していることも学びました。例えば、ペットボトル一つでも、原材料の輸入国との関係や製造する過程の規制など、政治が影響しています。学べば学ぶほど、大小問わず何でも政治が関係していることを知り、政治的な視点で物事を見る目が養えました。
ビジネスマナーの向上も
インターンシップ中に一番苦労したのは、ビジネスマナーです。これまでほとんど意識してこなかったので、知らないことばかり。しかし活動中は当然、衆議院議員事務所のスタッフとして見られますので学生扱いされません。何度も指摘され勉強の日々でしたが、気配りなど細かい部分まで学ぶことができました。
このように仕事内容や会話の一つひとつが学びで、国を背負う方からはこんなに学びが多いのかと感じました。
多くの学生に経験して欲しい
実際に社会で働く経験を通じ、自分が大学で学んでいることは実社会でも役立つことを実感しました。これは大学にいるだけでは、知ることができないと思います。より多くの学生にこの経験をして欲しいと思い、現在はこのインターンシップの運営に携わっています。