Programs at Each Schools 学部プログラム

2019.10.01

高校生時の研究を深掘り 自分の言葉で説明できるように

総合政策学部 2年生足立晴香さん

環境倫理:現代社会が抱える環境問題を理解し、それに対する様々な学問的立場からアプローチすることを通して、環境問題を倫理的に分析、批判、考察する能力を高めます。 総合政策学部 開講科目。

多角的に環境倫理を考える

環境先進国ドイツに住んでいた経験があり、中学生の時から環境問題に興味を持っていました。高校生時は、日本とドイツの水族館のイルカ飼育の違いなど「命の扱い方」をテーマにした研究を続けていました。大学でもその学びを深めたいと思い、環境倫理を履修しました。

授業は、「自然の権利」「環境倫理学の思想的展開と問題」「動物倫理」「生命と環境」「21世紀の環境倫理」など毎回、テーマを設けて講義形式で進められます。テーマをもとに、公害問題、エネルギー問題、自然の権利など、具体的な課題について考えます。時には「もののけ姫」などスタジオジブリ作品を例にすることもあり、様々な角度から勉強できました。

自分なりの答えを見つける

印象に残っているのは、動物倫理で「人間と自然の乖離」について考えたことです。

人間は、人間以外の生物に対して、人間のために利用する「道具的価値」と、ありのままの存在とする「内在的価値」の二つの価値を置いています。生物の立場で是非を考えれば、内在的価値であることが理想だと思いますが、ペット、動物園、警察や災害で活躍する動物、肉や魚などの食事など、道具的価値を切り離すことは現実的ではありません。私は、内在的価値に限りなく近い考えの中で、道具的価値の部分もうまく取り入れて、共存できればと考えています。

交換留学にも生かせた

高校生の時から研究してきたテーマをより学術的に考えることができ、自分が抱いていた疑問を説明できるようになってきました。交換留学をしたシドニー大学(オーストラリア)では「環境」をテーマに学び、環境倫理で学んだことが大いに役立ちました。

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