Programs at Each Schools 学部プログラム

2019.10.01

海外に飛び出すきっかけに

総合政策学部 4年生三國彩夏さん

国際関係論:国際関係の基本概念と国際関係を構築する理論、歴史的背景、構築システムを学ぶことにより、今日の国際情勢と日本が置かれた立場を理解し、グローバル化に対応できる国際理解と感覚を習得します。 総合政策学部  開講科目。

世界への入門編として広く浅く楽しく学ぶ

もともとは都市政策や地方創生に興味があり、学科選択では都市政策学科に進むつもりでいたのですが、2年生の時に受けた国際関係の授業をきっかけのひとつに世界や国際社会に興味が湧き、もう少し勉強したいと思うようになりました。また、3年生でゼミを選ぶ場合のことも考えて、学びの選択肢が多く、幅広いと感じた国際政策学科に所属することに決めました。そのために推奨されていた授業のひとつが国際関係論です。シラバスを読むと、私のようにそれまで国際の分野にあまり興味や知識がなかった学生も、広く浅く、入門編として楽しくいろいろなことを学べそうだと感じたので受講することを決めました。

物事の本質を捉える元国連職員のドライな視点

担当の西野桂子先生は国連児童基金に勤務されていた元国際公務員で、その経験や視点から、国際情勢や世界で起こっている問題などについて分かりやすく教えてくださいました。例えば途上国の問題でも、感情的に片方の側に偏ることなく、遠くから広い視野をもって見据える。いい意味でドライな視点から話を聞けたのは新しい体験でした。そういう見方もあるのかと勉強になりましたし、その方が物事の本質を捉えられることを学びました。国際機関で働かれていたからこそのもので、私の視点も少し変わったように思います。

学生たちによる模擬国際会議が印象的

授業で印象に残っているのは、模擬国際会議です。関連テーマを設定し、グループごとに国家や地域組織を代表して国際会議に臨むというもので、実際に学生が会議を行います。国際会議はこういうふうに進んでいくのだなと知ることができ、とても面白かったです。また、途上国に対してはテレビや新聞での情報から「貧しい」「かわいそう」といったイメージしかありませんでしたが、途上国に対して実際に日本や世界の国々がどのような開発援助をしているのか、途上国を取り巻く問題はどうなっているのかなどについて広く知ることができました。一方で、国際問題に詳しい学生が多い中、予備知識がなくて苦労した部分はあります。授業でも課題でも、みんなが知っていることを前提に、専門的な言葉が使われ、「○○年にこういうことがあったよね」と話が進んでいくたびに、自分自身の勉強不足を痛感しました。

世界を身近に感じ海外に飛び出すきっかけに

半年間の授業を通じて、世界を身近に感じるようになり、国際問題をもっと考えてみたい、世界の国々やそこに暮らす人と触れ合ってみたいという気持ちが芽生えました。2年生の夏休みに海外フィールドワークでマレーシアに行ったり、3年生になってからは国際貢献活動としてカンボジアでインターンシップを経験したりしたのですが、そのきっかけとして、国際関係論の授業を受けた意味はとても大きかったと思います。国際問題に興味がある人はもちろんですが、興味はあるけれど最初から専門的な勉強は…と思っている人にこそ受講をお勧めします。もっと興味・関心が湧いたり、ここの部分にフォーカスしていきたいという気付きが生まれたりするはずです。

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