Programs at Each Schools 学部プログラム

2020.02.21

グループワークで大学ならではの学びを経験

商学部 3年生山本千鶴さん

■研究演習Ⅰ・Ⅱ(担当者:西本章宏・商学部准教授):さまざまなプロジェクトを通してマーケティング思考を養い、マーケティング戦略を構築できる能力を身につけることを目標とします。Ⅰでは、春学期に、マーケティングと消費者行動に関するテキストを輪読し、その内容に関してプレゼンテーションとディスカッションをします。秋学期に、マーケティングと消費者行動に関するテーマをもとに(例えば、企業との共同プロジェクトを立ち上げ)研究活動を行います。Ⅱでは、春学期に、プロジェクトの課題設定と市場分析を行います。秋学期に、マーケティングリサーチを通して卒業論文を執筆します。 商学部 開講科目。

実践的なマーケティングが学べるゼミ

商学部では3年生の春からゼミ(研究演習)に所属、マーケティング、会計、経営、ビジネス情報、国際ビジネス、ファイナンスの6つのコースに分かれて専門性を高めます。私は高校生の頃に広告のコピーなどに興味を持ち、マーケティングを学ぶために関西学院大学に入ったので、マーケティングコースのゼミに入ることは決めていました。

サークルを途中でやめてしまったこともあり、将来、学生時代に頑張ったと言えるものができるのか不安でしたが、2年生秋のゼミの説明会で、西本章宏・商学部准教授の「がっつりやります」という言葉を聞いて「ゼミに打ち込もう」と西本ゼミに決めました。また、一口にマーケティングといっても様々な分野があり、その中でも実践的なことをやりたかったので、西本ゼミならばそれができると感じました。

選考が終わればすぐにプレゼミが始まるのも西本ゼミの特徴です。週に一度、5人一組となって課題図書を読み込み、内容を10~15分で発表するということを3年生の春まで続けたおかげで、マーケティングの知識を吸収するだけでなく、プレゼンテーションのやり方やパワーポイントの作成方法などが身に付きました。

企業の課題解決策に一丸となって取り組む

3年生の5月から10月までは、神戸新聞社主催の「Mラボ」において、県内企業の課題に大学ゼミが答える「課題解決ラボ」に同期のゼミ生15人で参加しました。赤穂市にある古民家を改装した「加里屋旅館Q」を運営する有限会社三晃商事さんから出された「新しい旅館の形を提供したい」という課題に対し、「旅館を基点として赤穂の街全体をリノベーションしていく」という案を発表しました。

グループ内の意見調整に苦労

「課題解決ラボ」の提案について、初めは全く違う案で進めていたのですが、8月の中間発表での感触が良くなく、一から考え直すことに。「突拍子もないことを考えよう」と改めて案を出していく中で、最終的に「リノベーション」というワードが残り、内容を詰めていきました。軌道修正したことで発表までの時間が少なくなり、10分間のプレゼンで何を言うかなど互いの意見を調整するのが大変でした。

私はパワーポイントを作成する人のサポートをしたり、話が混乱してきた時に要点を整理したりすることを心掛けました。その頃は話し合いがヒートアップし、衝突することも多々ありましたが、最後まで一つの目標に向かってやり切り、準グランプリを受賞できたのは自分の中で大きな財産になりました。

提案はその後、三晃商事さんに「実際に街のリノベーションを進めたい」とおっしゃっていただき、リノベーションを手掛ける会社なども巻き込んで話が進んでいます。こうしたビジネスが動く瞬間を見られるのは、高校にはない学びだと感じます。

固定観念に捉われない柔軟な思考を大切に

西本ゼミは、実践的なマーケティングを学びたい人や、何かに打ち込みたい、大学生活でこれを頑張ったと胸を張って言えることをつくりたいという人に向いていると思います。

先生から学んだのは、「どうしよう」と悩むよりも、「とりあえずやってみる」こと。また、「マーケティングは今までにない新しいものを作ることだから、固定概念に捉われず思考を柔らかくすることが大事」という言葉も印象に残っています。飲料や食品など、「B to C」のマーケティングを中心に学んでいるので、将来はメーカーなどに就職し、商品企画などのマーケティング職をやりたいと考えています。

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