Programs at Each Schools 学部プログラム

文学部 2020.05.22

4年生石山航太さん

英米文学資料研究1:アメリカの代表的な作家の短編を精緻に分析し、文学テクスト解釈、批評する際の視点、基礎的な方法論、文化的背景等を学びます。文学部開講科目。

文学作品の精読を通して分析力を磨く

文学作品研究に必要な力を身に付ける

文学部は入学時から3つの学科と11の専修に分かれており、私は文学言語学科の英米文学英語学専修に所属しています。

1年生では入門などの基礎科目を通して英語学や英米文学を幅広く学び、2年生以降は「資料研究」「作品研究」などの専門科目で実際に作品に触れ、作品を読む上で必要な力を身に付けます。使用するテキストは詩や小説、劇作品など先生によって異なるため、シラバスを読み、興味のある内容のものを選びます。

「英米文学資料研究1」の担当は、アメリカ文学が専門でゼミの先生でもある新関芳生・文学部教授。3年生の春学期に受講し、19、20世紀の短編小説をテキストに、一文一文を細かく分析しながら読み解いていきました。
 

直訳ではくみ取れない意味を探る

与えられた範囲の文章を学生が順番に訳した後、「この単語の意味は直訳するとこうだけど、実は違うんじゃないか」など各自が疑問点や思ったことを出し合い、ディスカッションします。文章をただ直訳するのではなく、一つの物語としての文脈を考慮して、背景に隠されたものが何なのかを考えながら読み解くことが大切です。作者は亡くなっているため本当のことは分かりませんが、考えがいがあります。

単語一つひとつの解釈を丁寧に

簡単な単語でも意味が10個ほどあり、最も知られている意味で訳すと、先生から「それ、〝あるある″な間違いをしているよ」と指摘を受けることがよくありました。単語の意味を取り違えれば主人公の心境なども全て間違って解釈してしまうので、文脈と照らし合わせながら丁寧に分析することが大切だと学びました。

英語で書かれた文章をこれほどじっくりと読み解くことはあまりないと思うのですが、卒業論文では一つの作品を全て自分で解釈しなければならないため、それまでに専門科目を通して必要な知識や力を身に付けておくことが重要です。
 

主体的な授業参加が求められる

文学部では、3年生の授業はほとんどが15~20人ほどの少人数制です。大きな教室で受ける授業はどうしても受け身になってしまいがちですが、少人数の場合は主体的に参加することが求められます。「文学部での学びは、社会に出た時に役に立たない」とよく言われますが、授業でテキストを分析しながら読み解くことや、必要な情報だけをピックアップすること、グループの中でみんなで意見を共有し合うことによって、社会に出てから必要な人間力や教養が養われるのではないかと思います。