Programs at Each Schools 学部プログラム

文学部 2020.10.20

3年生松田 将成さん

心理科学基礎実習Ⅰ :文学部が開講する授業で、心理学のさまざまなトピックスについて実習形式で学ぶことにより、体験と実証の重要さを認識し、各トピックスに関する文献(日本語・英語)の読解力養成も目指す。

実験を通じ論理的思考力が身に付いた

多彩な実験施設がそろう歴史ある環境

4年間の学びの土台となる、心理学実験に関する基礎知識を身に付けるための必修科目で、1年生の春学期に受講しました。週1回、2限続きの3時間の授業は、単に講義を聞くだけではなく、学期に二つから三つの実験をします。文学部なのに授業中は常に白衣を着るのが特徴で、総合心理科学科に入ったのだと実感した瞬間でした。関西学院大学は日本の私学で初の心理学実験室が誕生したという歴史があります。授業が始まって間もない頃、その最初の実験室があったハミル館をはじめ、動物系の心理学実験を行っているF号館、応用心理科学研究センター(CAPS)など大学が誇る施設を巡るツアーがありました。実験・実習施設の豊富さや歴史の長さなど恵まれた環境を知り、入学してよかったと改めて思いました。

実験結果を分析し考察してリポートにまとめる

授業は一クラス30人程度で、4~6人の班に分かれて実験に臨みます。印象に残っているのは鏡映描写課題、鏡に映った図形を見ながら形を正確になぞっていく実験です。自分の手の動きと鏡の中の手の動きはまったく異なり、手から来る動きの情報と目から来る動きの情報は一致しません。それを頭の中で処理・修正しながら描いていき、スタートからゴールまでにかかった時間を一つの指標として統計を取っていきます。一つの実験において、1週目はまず実験計画を立て、2週目に実験をし、3週目で得られたデータを分析して、最後に考察や結論を個々でリポートにまとめます。リポートの書き方が身に付いたのはもちろん、実験の進め方が理解でき、統計的に処理・分析することを通じて論理的思考力が付き、感覚に頼るのではなくロジカルな考え方ができるようになりました。

1分でも無断で遅刻すると単位はアウト

授業への毎回の出席は絶対です。しかも、実験は一人でも遅刻すると始められませんので、1分でも無断遅刻をしたらアウト。単位は認めてもらえません。座学の授業の時も白衣は絶対で、そちらも忘れたら減点になります。しかも評価はリポート一本勝負なので、なかなか難しいですね。基礎実習は必修科目として1年生秋学期、2年生春学期と続いていくので、最低2年間は厳しいルールを守らなければなりません。しかし、社会に出るとこれらは当たり前のことであり、いい経験になると思います。

院生たちの研究に被験者として参加可能

総合心理科学科には実験参加証システムがあります。大学院生や4年生が取り組む研究の被験者をWeb掲示板などで募っており、希望すれば実験に参加できるという制度です。実験を体験することで授業や教科書の内容をより深く理解でき、課目によっては成績への加点もあるのが魅力のひとつです。私も、質疑応答形式のものから脳波や汗を測定するものまで幅広い実験に関わりました。とりわけ脳波に興味を引かれ、3年生からのゼミでは生理心理学、つまり脳波や汗などの電気信号的なものを通して人の心理を見る学問を選択しました。電気信号にはその人の考えが如実に表れ、そこが面白いと思っています。実験に自由に参加することで院生や4年生と知り合い、心理学の知識を深められる環境は素晴らしい、の一言です。ちなみに総合心理科学科以外の人も実験には参加できますよ。